映画を観る前に知っておきたいこと

初めてのスターウォーズ
エピソードの順番を解説!

投稿日:2015年4月16日 更新日:

スターウォーズ エピソード

2015年12月、エピソード7となる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開もまだまだ記憶に新しい。

これまでは“エピソード1~6をどの順番で観るべきか?”が議論されてきたが、シリーズに新たな作品が加わった今、改めて“エピソード1~7をどの順番で観るべきか?”を考えてみよう。

どの順番で観ても楽しめるのが『スターウォーズ』

『スターウォーズ』シリーズはどこから観ても楽しめるというのが大きな特徴だ。“どの順番で観るべきか?”という話が出る時点で、裏を返せばどの順番で観ても問題ないことを意味している。

要は『スターウォーズ』という壮大なサーガの入り口がどこになるかだけの差でしかないのだ。

シリーズが長く続く作品でストーリーの時系列が前後すると、しばしば“どの順番で観るべきか?”という話になるが、実際は公開順に観ていくのが正解という映画が殆どだ。

そんな中、『スターウォーズ』シリーズは、おすすめの順番はあっても正解は存在しない。個の完成度が高い稀な名作、それが『スターウォーズ』だ。

「エピソード7も他の作品を観ていなくても十分に楽しめる。どの作品からでも同じように楽しめるのが『スターウォーズ』の素晴らしいところだ。」

ルーカスフィルム社長
キャスリーン・ケネディ

エピソード1~3と4~6どちらを先に観るべきか?

シリーズにエピソード7が加わった今でも、エピソード1~3と4~6でそれぞれ大きなストーリーが完結している事実は変わらない。また、エピソード7~9までも三部作として完結する予定となっている。

よって、結局はこれまで通り“エピソード1~3と4~6どちらを先に観るか?”という問題をまず考えなければならない。

この2つの選択肢はどちらも間違いではない。それぞれの特徴を紹介するので、後は好みで選んでもらえれば結構だ。

公開順で観る

旧三部作
オリジナル・トリロジー

  • 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)
  • 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)
  • 『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)

新三部作
プリクエル・トリロジー

  • 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)
  • 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)
  • 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)

続三部作
シークエル・トリロジー

  • 『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』(2015)
  • 『スター・ウォーズ エピソード8』(2017年12月15日公開予定)
  • 『スター・ウォーズ エピソード9』(2019年公開予定)

『スターウォーズ』シリーズを観ていく順番としては、公開順が最もスタンダードで確実な答えだろう。『スター・ウォーズ』ファンの多くもこれを正解に挙げる。

あえてシリーズをエピソード4からスタートさせているのは、当時から既に現在に至るまでの青写真が用意されていたということだ。ストーリーの時系列が前後するのも『スター・ウォーズ』の特徴の一つで、生みの親である監督ジョージ・ルーカスの意図を最も堪能できるのが公開順だ。

ただ、1977年に公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』は、今となっては映像が古くなってしまった。『スター・ウォーズ』を初めて観る人にとって、エピソード4ではきっと物足りなく感じるはずだ。

もし、「世間ではあんなに人気のある映画なのに、自分の趣味が少しズレているのかな」と感じたなら、それは映像技術の進化が原因だ。シリーズの回を追うごとにおもしろくなるというのは多くのファンの共通の意観なので、どうか挫折せずに最後まで観てほしい。

ストーリーの時系列で観る

新三部作
プリクエル・トリロジー

  • 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)
  • 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)
  • 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)

旧三部作
オリジナル・トリロジー

  • 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)
  • 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)
  • 『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)

続三部作
シークエル・トリロジー

  • 『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』(2015)
  • 『スター・ウォーズ エピソード8』(2017年12月15日公開予定)
  • 『スター・ウォーズ エピソード9』(2019年公開予定)

ストーリーの時系列で観るこの順番は、それぞれの三部作が完結しているからこそ可能な選択肢だ。エピソード7~9の三部作が完結する2019年には、また新たな選択肢が現れるかもしれないが、今現在はこの順番こそがニュー・スタンダードと言える。

エピソード1~3は映像技術の進化により、今観てもさほど古いとは感じないだろう。『スター・ウォーズ』初観であるなら、こちらの順番の方が断然入り込み易いはずだ。

まずはファンになってからエピソード4~6でストーリーを追っていくという見方ができるのも、『スター・ウォーズ』シリーズならではである。

どの作品からでも楽しめるという制作者の意図と、時代の流れが生んだこの順番を僕はおすすめする。

あとがき

『スター・ウォーズ』を観る順番はファンにとって普遍的な話題の一つとなっているが、誰かに教えられるより解説する方が断然楽しい。

ここでは最もスタンダードな順番を2つ解説したが、これを入り口に独自の『スター・ウォーズ』理論を構築してもらえたら幸せだ。

そういえば、まだ『スター・ウォーズ』を観ていない頃、大ファンの友人に(4→5→6)⇒(1→2→3)⇒(4→5→6)という順番を勧められたことがある。およそ18時間に及ぶ『スターウォーズ』耐久戦だ。

今にしてみれば、確かに余すことなく2度楽しめる見方かもしれないが……

『スター・ウォーズ』ファンは熱くなり過ぎてしまうので、誰かに解説する時は控えめに。

-コラム

執筆者:


  1. 匿名 より:

    90年生まれの私は大いに同意です。やはりCGメインの世代で育ったので1→6が楽しめました。 また、その順番で観た時すら4で心が折れそうになりました。何か違うぞと。価値観の違いもあるでしょうが、私も1→6をおすすめします。

  2. KUMA より:

    個人的に初見の人がいたら、
    4→5まで見せて、1→2→3。

    6は最後まで焦らすw
    ジャンプ回想方式ですw

  3. 萩山 悠太 より:

    >匿名さん

    僕も同じ世代だからか、やっぱり4は心が折れそうになりました。
    僕は最初のスターウォーズが劇場で見た1だったので、どんどん綺麗に壮大になっていくCGも楽しみで。
    4を見始めた時は、これから4~6までこの感じかと思うと挫折しそうになったのを覚えています。

    結局、6まで見終わった頃にはまた1~3まで見直したくなるぐらいハマってしまいました。

  4. 萩山 悠太 より:

    >KUMAさん
    それは面白そうですね!

    初見の人のスターウォーズ見る順マネジメントを考えるのは、なかなか面白いですよね。7まで全部見た今だからこそ、初見に戻ってKUMAさんのジャンプ回想方式で見せられたいと思ってしまいます。

  5. くしあみき より:

    管理人さま、こんばんは。

    私は1970年産まれで、エピソード4?を映画館で見ました。
    本日、ローグ・ワンを観ましたが、すごーく楽しめました。
    こんなに長期に続くシリーズで時系列を合わせるのは、ミラクルとしか言いようがありません。

    映画って本当に楽しいですね。
    ひとときですが、映画を観ている間は、日頃の辛いことを忘れて、楽しめるところが大好きですね。

    これからのスターウォーズが楽しみです。

  6. 今川 幸緒 より:

    くしあみきさま、コメントありがとうございます。

    僕は80年代生まれで少し後の世代ですが、きっと70年代は、SF映画が今以上に夢を与えてくれた特別な時代だったと思います。それを現代に引き継ぎながら、同時にノスタルジックな想いまで運んでくれる稀な作品ですよね。

  7. 匿名 より:

    外伝やスピンオフは無いの?

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