その少女は、台風に乗ってやってきた。現在注目のアニメスタジオ・スタジオコロリド。『日向のアオシグレ』以来2年ぶりとなる劇場作品は、繊細にして鮮烈な青春ファンタジーだ。監督を務めるのは、スタジオジブリで『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』などにアニメーターとして参加した新井陽次郎。
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年6月5日
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3 映画を見る前に知っておきたいこと
- 4
予告
- 4.1 ジブリのアニメーター新井陽次郎
予告
あらすじ
とある離島、文化祭前日の中学校。幼い頃からずっと続けていた野球をやめたことがきっかけで親友の西条と喧嘩した東は、突如現れた赤い目をした不思議な少女ノルダと出会う。
「地の渦と空の渦と私がひとつに繋がれた時、この星は生まれ変わる。」
その時、観測史上最大級の台風が島を襲おうとしていた。
映画を見る前に知っておきたいこと
スタジオコロリド
スタジオコロリドは新進気鋭のアニメクリエイター達が集結した,今最も注目を集めるアニメスタジオだ。TVをよく見る人は、マルコメのアニメーションCMを目にした事があると思う。少しドラマチックな日常の感傷を優しく描いた内容で「ジブリの作品かな?」と思って検索をかける人もいるのだが、実はこれがスタジオコロリドの仕事だ。
日向のアオシグレ
スタジオコロリドの2年前の短編作品『日向のアオシグレ』も同時上映される。内気な小学4年生のヒナタが、転校してしまう大好きな女の子・シグレに想いを伝えるために疾走する話。学生時代に制作した自主制作アニメ『フミコの告白』がYoutubeで当時260万回以上も再生され、学生作品とは思えないクオリティの高さが話題になった期待の若手監督・石田祐康の劇場デビュー作。
予告
そしてこれが2009年に石田祐康をはじめとする京都精華大学マンガ学部の学生により自主制作された短編アニメ『フミコの告白』。凄まじい疾走感。というかもう疾走感しかない。この疾走感だけで文化庁メディア芸術祭アニメーション部門など数々の賞を受賞している。
ちなみに『フミコの告白』はメイキングブックがDVD付きで売られている。
ジブリのアニメーター新井陽次郎
そして今回『台風のノルダ』で監督を務めるのは、これが劇場映画監督デビュー作となる新井陽次郎。ジブリにアニメーターとして所属していた経歴を持ち、’13年からスタジオコロリドに在籍している。世界最強のユニークさで、他の追随を許さなかったスタジオジブリの血に期待がかかる。青春の激情をノスタルジックに描いたファンタジー『台風のノルダ』でアニメ界に旋風を巻き起こすことが出来るか。