愛の消えた世界、弱肉強食の大地。奪われた負け犬が死んでも奪い返す。タランティーノが世代最強の監督と評する、『アニマル・キングダム』のデビッド・ミショッド監督による世紀末アクション映画。
主人公エリックに『L.A.コンフィデンシャル』『メメント』のガイ・ピアース、ヘンリーの弟レイに『トワイライト・サーガ』『コズモポリス』のロバート・パティンソン。二人の渾身の演技がカンヌ国際映画祭をはじめ、各国で賞賛を浴びた。
- 製作:2013年,オーストラリア・アメリカ合作
- 日本公開:2015年7月25日
- 上映時間:103分
- 原題:『The Rover』
Contents
予告
あらすじ
世界経済の崩壊から10年、オーストラリアの地は鉱物資源を求める無法者たちの巣窟となっていた。すべてを失い、唯一の財産は命より大切な愛車だけというエリックだったが、その愛車がヘンリー率いる強盗団に奪われてしまう。あらゆる手段を使って車の奪還を試みるエリックが強盗団を執拗に追いかける。その追跡の途中、強盗中に撃たれ、瀕死の重傷の状態で現場に置き去りにされたヘンリーの弟レイと出会う。
エリックは強盗団の手がかりであるレイを連れて追跡を続ける。いつしか2人の間には奇妙な友情が芽生え始める。
映画を見る前に知っておきたいこと
オーストラリアの新鋭デビッド・ミショッド監督
タランティーノが『アニマル・キングダム』と『奪還者』の2本で世代最強の監督になったと評するデビッド・ミショッド監督。これまで短編では脚本、監督、俳優まで務めていたが、実はまだ長編はこの2本しかない。逆に言えばハズレがなく、その才能は未知数とも言える。『アニマル・キングダム』と『奪還者』はタランティーノがいかにも好きそうな映画だ。バイオレンス要素が強い作風を見せるデビッド・ミショッド監督がオーストラリア映画の未来を担う存在であることは間違いないだろう。