非公式には”死傷者80万人以上”とも言われ、20世紀最大の地震被害を出した大地震。中国で起こった唐山地震を舞台に、被災した家族の過酷な人生を描いた感動ドラマ。本国では2000万人を越える観客を動員し、中国映画の歴代最高興行収入を記録しました。2010年に製作された映画ですが、日本では東北大震災が起こったため上映が延期されていました。
- 製作:2010年,中国
- 日本公開:2015年3月14日
- 上映時間:135分
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 心の復興を描いた作品
- 3.2 監督:フォン・シャオガン
- 3.3 チャン・チンチュー:(フォン・ドン)
予告
あらすじ
1976年7月28日、これまでにない規模の地震が中国の唐山市を襲った。瓦礫の下敷きになったダー(弟)とドン(姉)。「どちらか一人しか救えない・・・」母は二者択一を迫られ、ダーを選んだ。ダーは片腕を切断する重症を負うが、一命はとりとめる。だが、死んだと思われていたドンは死体安置所で目を覚ましていた。ドンは記憶を失い、軍人夫婦の養子となる。
強烈な罪悪感と夫と娘を同時に失った喪失感に苛まれ続けた母。母に見捨てられた喪失感に言葉を失ったドン。2種類の喪失感。それを埋めようとする人の、家族の人生の物語。
映画を見る前に知っておきたいこと
心の復興を描いた作品
地震災害を舞台にした映画は数ありますが、この作品は地震そのものはプロローグでしかありません。物語の中心となるのは、被災で負った傷と共に生きる家族の人生。描かれたのは実に32年間という長い時間です。生活のあらゆる選択肢を、ドンは母に見捨てられた喪失感と共に。母はドンを救えなかった罪悪感と共に生きていく。そんな家族の心の復興を描いた作品です。
この映画のエキストラには唐山市の市民が多数参加していて、その中には実際の被害者や遺族の方もいます。紙銭を燃やす追悼の儀式を行うシーンでは、カットがかかっても誰もやめなかったそうです。この映画が被災した人の想いの中にあることが感じられるエピソードですね。東日本大震災から4年。改めて多くの方に見て欲しいとの想いからこの度公開される事となりました。ちなみに、エンディング曲はあのフェイ・ウォンが歌っています。
監督・キャスト
監督:フォン・シャオガン
中国の誇る屈指のヒットメーカーで”中国のスピルバーグ”と言われるほどの人物。この映画はスタッフも数々の大作を手掛けた豪華陣営で挑んだ大作。