このスクープに脅かされるのは政権か?それともメディアか!?
2004年、再選を目指すブッシュ大統領を脅かすスキャンダルが報じられた。それはベトナム戦争中、大物政治家だった父親の力を使って兵役を怠ったという疑惑だった。決定的証拠を入手したとするCBSの看板番組「60ミニッツⅡ」だったが、それは偽証だという疑いが掛けられる……
「21世紀最大のメディア不祥事」と言われた実際の事件の一部始終がケイト・ブランシェット×ロバート・レッドフォードのハリウッド2大スターの共演で映画化される。
- 製作:2015年,オーストラリア・アメリカ合作
- 監督:ジェームズ・ヴァンダービルト
- 日本公開:2016年8月5日
- 上映時間:125分
- 原題:『Truth』
- 原作:自伝「大統領の疑惑」メアリー・メイプス
Contents
予告
あらすじ
2004年、伝説のジャーナリストのダン・ラザーがアンカーマン(メインキャスター)を務める「60ミニッツII」で再選を目指すブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑が報じられた。アメリカ・CBSニュースのベテランプロデューサーであるメアリー・メイプスは確固たる証拠の基、真実を報道したつもりだった……しかし、「新証拠」を保守派のブロガーが「偽造」と断じたことから、CBSは激しい非難を浴びる。同業他社の批判報道もとどまるところを知らず、ついに上層部は事態の収束を図り、内部調査委員会の設置を決定。そのメンバーにはブッシュに近い有力者も含まれていた。
もはや出来レースとなった調査委員会との闘い前に、メアリー、ダン、そして取材チームは会社からも追いつめられていた。それでもメアリーは圧力に屈することなく、真実を伝えることを使命とするジャーナリストとしての矜持と信念に従って行動するが……
果たしてメアリーたちは疑惑を証明する事ができるのか!?
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映画を見る前に知っておきたいこと
ジャーナリズムの在り方を問われたブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑
2016年アカデミー賞で作品賞・脚本賞のW受賞を果たし、今年最も評価された『スポットライト 世紀のスクープ』もジャーナリスト映画だった。
今年はそんな流れもあり、ジャーナリスト映画に関心が集まっているように思う。
7月には日本でも、3.11の原発事故の真相を追った『太陽の蓋』が公開されている。官僚たちをすべて実名で登場させるという手法でひたすらリアリティを追求したジャーナリスト映画だった。
また1976年と随分前の映画だが、『大統領の陰謀』はアカデミー賞で4部門を受賞したジャーナリスト映画を代表する作品として本作の引き合いに出されている。アメリカのリチャード・ニクソン大統領が辞任する事となった政治スキャンダル、ウォーターゲート事件を題材にするなど、本作と非常に近いテーマに挑んでいる。
しかし本作がこれらのジャーナリスト映画と決定的に違うのは、「ジャーナリズムの陰の部分」がメインで扱われているところだ。
ジャーナリストにとってスクープというのはセンセーションな程、誤報のリスクも大きくなる。ジャーナリストとして上を目指すためには、そんな勝負に勝ち続けなければならない。
他局とスクープを競う中、真実と確証を得た瞬間に報道しなければならない。神経をすり減らし、家族を犠牲にし、健康さえ蝕まれながら、ジャーナリストはそのギリギリの選択を迫られる。
本作で描かれているのは、真実を伝えることを使命とするジャーナリストとしての矜持や信念というよりは、その過程の部分である。もし誤報だった場合、彼らはすべてを失う……
実際のブッシュ大統領の軍歴詐称疑惑(ネタバレ)
すべて実話であるため、この一連の事件の結末は映画のネタバレになってしまう。ただ、この手の映画は事実を知ってから見るのもありだと思っている。ギリギリの選択をどうぞ。
Erittäin mukava viesti. Kompastuin vain blogiisi ja
Halusin sanoa, että olen todella nauttinut blogiviestien selaamisesta.
Joka tapauksessa tilaan syötteesi ja toivon
Kirjoitat pian uudelleen!