経済って何?ナスダック指数?マクロ?ミクロ?経済成長のために物を買えって言うけれど・・・。「経済成長」について疑問をもったアラナイ(だいたい90歳)の二人、シャーリーとヒンダが答えを求めて奔走する姿を追ったドキュメンタリー。
監督はノルウェーの実力派ドキュメンタリー作家、ホバルト・ブストネス。経済成長の話だけじゃなく、いくつになっても情熱を失わない二人の背中にドラマを映し出す。
「今やらなきゃ、死んじゃうでしょ!?」
- 製作:2013年,ノルウェー・デンマーク・イタリア合作
- 日本公開:2015年9月19日
- 上映時間:82分
- 原題:『TWO RAGING GRANNIES』
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 世界を変える?
- 3.2 ホバルト・ブストネス監督とシャーリーとヒンダ
予告
あらすじ
大金持ちでも、ビジネスマンでもない、ただのお婆ちゃん2人。シャーリーとヒンダは経済成長について疑問を持った。
「経済成長のためにはどんどん買い物をしろというけれど、物が増えて幸せ?」
「どうすれば良いかわからない・・・」
孫が生きる世界がどうなっていくのかを知りたい。凝り性のヒンダと好奇心の塊のシャーリーが、興味の赴くまま「分からない」を積み重ねてどんどん知識を吸収し、成長していくドキュメンタリー映画。
グーグル先生に聞いてみて、銀行の偉い人に問い合わせ、さらには“世界経済の中心地”ウォール街に電動車イスで突撃していく。
経済成長って一体なんなの?世界はこれからどうなっていくの?興味の赴くままに、僕らもシャーリーとヒンダと一緒にウォール街を出禁になろう!
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映画を見る前に知っておきたいこと
世界を変える?
「あなたの世界を変えるドキュメンタリー」なんとも大げさなキャッチコピーである。経済成長について教えてくれるから?90歳になっても遅くないっていうメッセージ?そんな生易しいものではない。このドキュメンタリーは、文字通りあなたの世界を変える。
あなたの世界を変えるのは“興味”というキーワード。色んなことに興味を持つというのは、実は言うほど簡単なことではない。なぜならば、“興味”は意識的に持とうと思って持てるものではないからだ。
このドキュメンタリーは、興味の力が世界を変えていく様を目の当たりに映し出していく。
好奇心の出発点は疑問だ。疑問を持つには、知識が必要不可欠。疑問を持ったらそのままにしてはいけない。そこから得られる知識は、新しい疑問を生む。そうして、シャーリーとヒンダの世界は恐ろしいほどの広がりを見せる。
この映画は単に経済成長についてのアレコレを扱った映画ではない。そこに映し出されているのは、興味のエネルギーの秘密。見終わったら、きっと世界は少しずつ変化を始めるはず。
ホバルト・ブストネス監督とシャーリーとヒンダ
本国では実力派ドキュメンタリー監督として知られるホバルト・ブストネスは、シャーリーとヒンダのエネルギーに圧倒されてこの映画を撮ろうと決めた。
この映画はドキュメンタリー。当たり前の話だが、シャーリーとヒンダは話題性や意外性、ドラマのためにウォール街に行くわけではないのだ。
ホバルトが圧倒された二人のエネルギーに、きっと力をもらえるだろう。何かにつまづいている人、どうしてもやる気が出ない人、毎日がつまらない人、そんな人たちにぜひこの映画をお勧めしたい。