この男がヤラかしていなければ、
“トランプ大統領”は無かった!?
若くハンサムなルックスに鋭く明快なトークスキルを併せ持ち、米民主党の未来を担う存在として注目された敏腕議員アンソニー・ウィーナー。そして長年ヒラリー・クリントンの右腕を務める才色兼備の妻フーマと並ぶ姿は、まさに理想のカップルだった。しかし、驚きのセックススキャンダルによってウィーナーは凋落の一途を辿ることに ──
全米を騒然とさせた前代未聞のお騒がせ政治家アンソニー・ウィーナー。再起をかけてNY市長選に立候補した彼に密着取材を敢行し、そこで起こった“まさかの展開”と騙し合いに満ちた選挙戦の裏側を映し出す。ヒラリー・クリントン、ドナルド・トランプ、ビル・クリントン、バラク・オバマら錚々たる面々まで登場する、笑って泣けてゾクリとさせる前代未聞の政治エンターテイメント・ドキュメンタリー。
ウィーナーのセックススキャンダルは政界のみならず、今年のアカデミー賞までも騒がす……
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を観る前に知っておきたいこと
- 3.1 大統領選とウィーナー
予告
日本版の予告は解禁後にアップします
あらすじ
2011年当時、連邦下院議員だったアンソニー・ウィーナーの人気は凄まじかった。ハンサムにして口も立つ彼は、オバマ大統領に続く民主党の若手としてその期待を一身に受ける存在だった。

© 2016 AWD FILM LLC,
ところがある日、ウィーナーは自身のブリーフ1枚の下半身写真を誤ってツイッターに投稿してしまう。インターネットを通して性的なメッセージや画像を送り合う“セクスティング”を行なっていたことが公となってしまった彼は誰かのいたずらだという弁明も虚しく、議員辞職にまで追い込まれた。

© 2016 AWD FILM LLC,
全米を騒がせたセックススキャンダルから2年後、ウィーナーはNY市長選に出馬する。再起をかけた彼の立候補は多くの人々に受け入れられ、アッという間に支持率トップに。しかしその矢先、またしてもウィーナーの新たなスキャンダルが浮上する……
Sponsored Link映画を観る前に知っておきたいこと
2017年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門最有力候補とまで言われるこの映画は、アメリカ国民にとって滑稽かつ笑えない題材に挑んでいる。それはアンソニー・ウィーナーという一人の男の性癖が大統領選の結果、延いてはアメリカの未来を変えてしまったかもしれないからだ。
大統領選とウィーナー
2016年11月8日に行われたアメリカ大統領選は、直前までヒラリー・クリントン圧勝の空気が漂っていた。しかし、メールの私的流用問題によって形勢は一気にドナルド・トランプへと傾いていくこととなる。
この問題は2012年9月、当時国務長官だったヒラリーが私的に設けたメールサーバーで公的なメールのやり取りを行っていたとすることに端を発する。これにより国家機密が漏えいしたとする声もあるが、この行為自体の違法性も含め事実は曖昧なまま一旦は収束したかに思われた。
しかしヒラリーの大統領選出馬によってこの問題は再浮上する。2016年7月、彼女はFBIから事情聴取を受けることとなり、FBI側は再び起訴には当たらないとして捜査を打ち切ったが、ここでアンソニー・ウィーナーの2度目のセックススキャンダルがこの問題の進展につながっていく。
未成年の少女に淫らなメッセージや写真を送ったとされるウィーナーへの捜査は、長年ヒラリーの側近を務める妻フーマにまで及んだ。彼女の65万通あまりのメールが捜査対象となったことがきっかけで、大統領選の10日前にFBIはヒラリーの再捜査を発表したのだ。
そして投票日の直前11月6日、FBIのコミー長官は“極めて不注意ながら意図的に違法行為をした明確な証拠はなかった”とし、結局ヒラリーが起訴されることはなかった。
一連の経緯が大統領選の結果に影響を及ぼしたのかは誰にもわからないが、アンソニー・ウィーナーのセックススキャンダルがなければヒラリーの再捜査がこのタイミングで行われることがなかったことだけは事実だろう。
その後、妻のフーマ・アベディンは懲りない男ウィーナーとの離婚を発表している。
「クリントン氏は不注意にもウィーナー氏を機密情報に近づけた」
ドナルド・トランプ
作品データ
原題 | 『Weiner』 |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2016年 |
公開日 | 2017年2月18日 |
上映時間 | 96分 |
キャスト
キャスト | アンソニー・ウィーナー |
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フーマ・アベディン | |
ヒラリー・クリントン | |
ドナルド・トランプ | |
ビル・クリントン | |
バラク・オバマ |
監督・スタッフ
監督 | ジョシュ・クリーグマン |
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エリース・スタインバーク | |
製作 | ジョシュ・クリーグマン |
エリース・スタインバーク | |
ジュリー・ゴールドマン | |
クリストファー・クレメンツ | |
キャロリン・ヘプバーン | |
製作総指揮 | リリー・ファン |