映画を観る前に知っておきたいこと

【××× KISS KISS KISS】5つのKISSにまつわる物語

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××× KISS KISS KISS

5つのKISSにまつわる物語で構成されたオムニバス。脚本家ユニット・チュープロと『太陽の坐る場所』の朝西真砂の脚本を、『三月のライオン』の矢崎仁司監督が映像化した。出演は、『龍三と七人の子分たち』の川野直輝、ドラマ『仮面ライダー電王』の松本若菜、『2 STEPS!』の加藤良輔、『禅 ZEN』の安居剣一郎。

  • 製作:2015年,日本
  • 日本公開:2015年9月5日
  • 上映時間:168分

予告

あらすじ

「儀式」 脚本:武田知愛××× KISS KISS KISS図書館で働く兎雨子(松本若菜)は、同棲相手の晴日斗(加藤良輔)と喧嘩ばかりするようになった。そして、今朝も。その度、大切なものを失っていく気がする、希望、信頼、情熱も。それでも絡まった糸のように離れられない二人。別れか、仲直りか、かかってくるまで分からない声の儀式が、また静かに始まる・・・

「背後の虚無」 脚本:朝西真砂××× KISS KISS KISS東京の大学に通う夏男(柿本光太郎)は、故郷・山梨の幼馴染・成生(安居剣一郎)に秘かに想いを寄せていた。夏になると帰郷して運転代行業で働く成生を手伝うのが、夏男のささやかな幸せだった。成生は老いた母と地元で暮らしていた。自分が告白したらこの友情が終わると堪えてきた夏男に、突然、虚無が訪れる・・・

「さよならのはじめかた」 脚本:中森桃子××× KISS KISS KISS毎朝庭に水を撒く妻。新聞を取りに玄関へ出る夫。知人の葬式に出かけることが普通になった。緩やかに、穏やかに、別れの跫音が近づいていた。妻・綾子(塚田美津代)が自分の病気を知った日、バス停で少女・明里(涼香)と出会う。彼女の言葉に、小さく揺れる綾子と夫・浩一(中丸新将)の心。古いカメラの眼の底に残る風景とは・・・

「いつかの果て果て」 脚本:五十嵐愛××× KISS KISS KISS路上で春を売る美玖(荻野友里)の毎日。そして、そんな日々が延々と続く。あこぎな商売で常にトラブルを抱えていた。その日も不満を抱えた客の一人、安川(草野康太)に追われながら、また別の客とのトラブルが起こる。その様子を、まっすぐ延びる国道に一人佇む女の子・すばる(海音)がじっと見ていた。不思議な視線に惹かれるように美玖は歩き、車に轢かれる。しかし、何事もなかったように起き上がった美玖は、すばるを川に誘う。安川も二人に惹かれるように、川辺にたどり着く。どこかへ続くその川のほとりで、闇が三人を包んでいく・・・

「初恋」 脚本:大倉加津子××× KISS KISS KISS心血注いだ金魚屋経営で失敗したトムラ(川野直輝)は、抜け殻のような毎日を過ごしていた。そんな彼の元に、高校時代の片思いの相手・京子(吉田優華)が突然現れる。トムラは何か裏があると警戒するが、まだ彼が金魚屋を経営していると信じる京子に誇らしげに語ったり、懐かしい話をするうち、彼女がやってきた理由はどうでもよくなる。そんなトムラの気持ちをよそに、京子は気ままに、まるで泳ぐ金魚のようにトムラの心を波立たせる。そして、トムラは京子が詐欺容疑で指名手配され逃亡中だと気付く。それぞれの逃避の先にあるのものは・・・

映画を見る前に知っておきたいこと

本作が撮られたきっかけ

本作が制作されるきっかけとなったのが「映画24区」である。「映画24区」とは2011年に始まった、俳優、シナリオライター、地域プロデューサーを育成する会社である。そこで生まれた作品『1+1=1 1』で、本作の監督である矢崎仁司と脚本家・武田知愛が出会った。新人脚本家ユニット・チュープロも「映画24区」で脚本を学んだメンバーで結成されている。そんな「5人の脚本家」と「監督 矢崎仁司」によるコラボレーションが実現したのが本作だ。

また本作の公開を記念して、矢崎仁司監督の過去の作品がリバイバル上映される。『三月のライオン』(1992年)、『ストロベリーショートケイクス』(2006年)、『不倫純愛』(2011年)、『花を摘む少女と虫を殺す少女』(2000年)、『太陽の坐る場所』(2014年)の5作品が上映される。

-恋愛, 邦画

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