群馬県藤岡市の地方都市を舞台に、アラサーで独身の女子の悩みを現代の空気の上に丁寧に描いた短編ヒューマンドラマ。日本国内の映画祭での限定上映で多くのファンを獲得した『ひとまずすすめ』がいよいよ劇場公開。ほぼ無名のキャストにもかかわらず、各地の日本の映画祭で華々しい賞の数々を獲得し、女性だけではなく、現代を生きるあらゆる世代の観客に支持された。
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年6月6日
- 上映時間:30分
Contents
予告
あらすじ
市民課戸籍係のカウンターの中でマイペースに働く、アラサー独身の花村美幸。市民の戸籍とにらめっこしながら、淡々とした生活を送る父・一雄との二人暮らしで、実家ぐらしの彼氏ナシ。そんな美幸が30代を目前に、突然目の前に現れた転機(?)に翻弄され、悩む・・・。
「いまのままじゃいけない。でもどうしたらいいかもわからない・・・」
映画を見る前に知っておきたいこと
働くアラサー女子が抱える悩みTOP10
- 第1位 「仕事のやりがいが見いだせない」
- 第2位 「収入が変らない」
- 第3位 「結婚や出産後の働き方」
- 第4位 「同僚とのキャリアを比べてしまう」
- 第5位 「仕事に対しての体力がない」
- 第6位 「この先の目標が見当たらない」
- 第7位 「入社してくる新人が・・・」
- 第8位 「専門的な強みがない」
- 第9位 「面倒な人間関係」
- 第10位 「仕事に自信が持てない」
仕事のやりがいが見いだせないという悩みが1位。毎日を淡々と、「この仕事を自分がやる必要があるのか?」という自問自答も忘れ、生活に追われてただ働いているという現実に悩みを抱える人が多い様だ。2位の収入が変わらない、4位のキャリアを比較してしまう、続く5位、6位もその下も、1位の「やりがいが見いだせない」に寄与しているのかな。
まじめに婚活しておけばよかった・・・独身アラサーの本音
まだまだ婚活本番だと思えるアラサーの時期に「20代の時に真面目に婚活しておけばよかった・・・」と悩む人が多い。中には既に自分には縁のない話だと諦めて毎日を過ごすことに慣れきっちゃっている人も。特に地方だと、30代での結婚相談所は年々厳しくなっている様子。年齢を重ねるに連れて自分に自信が持てなくなっていく人が多いようだ。
だが時間は結婚できるまで待ってくれるわけではない。30代になった時には20代の時にやっておけば・・・。30代になった時には40代になってやっておけば・・・。そうして後悔しているうちにどんどん時間は過ぎていく。恐ろしい・・・。
でもどうしていいかわからない
思うことは数あれど、どうしていいかわからないから悩む。そこでこの映画のタイトルを読んでみる。『ひとまずすすめ』果たしてこの映画が悩めるアラサー女子の光となるか、それとも傷を舐めるだけの時間つぶしになるか。”枯れ切っている”アラサー女子・花村美幸は鬱屈な現代に希望を手にすることは出来るのだろうか。