“ジヌ”とは、東北地方の言葉で<銭>のこと。ジヌよさらば=お金よさらば。一切のお金を使わずに生きていく!っていうかそうせざるを得ない!お金恐怖症のヘタレ主人公”タケ”とユニークすぎる村人達の田舎ファンタジー!
- 製作:2015年,日本
- 公開日:2015年4月4日
- 原作:漫画「かむろば村へ」いがらしみきお著
- 上映時間:121分
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 魅力的なんだかよくわからない異色の主人公
- 3.2 曲者ばかりの村人達
- 3.3 かむろば村へ 原作の評価
- 3.4 監督・松尾スズキ
- 3.5 松田龍平:(高見武晴・タケ)
- 3.6 安部サダヲ:(天野与三郎)
- 3.7 松たかこ:(天野亜希子)
- 3.8 二階堂ふみ:(青葉)
- 3.9 なかぬっさん:(西田敏行)
- 3.10 片桐はいり:(いそ子)
- 3.11 松尾スズキ:(多治見)
予告
あらすじ
お金を“さわれない、使えない、欲しくない”の“お金恐怖症”になってしまった元銀行マン、高見武晴=通称・タケ。それも現金に触るだけで、めまいに襲われ失神してしまうほどの重症だ。そんな事情から、「1円もお金を使わない!」というなんとも悲壮な決意を固め、お金を使わずに、見ることすらなく生活するために、生活道具全てをもって、タケは田舎の小さな村”かむろば村”に降り立った。
だが、都会生活に慣れているタケは、田舎の自給自足のスローライフをかなりナメていて、命の危険に晒されることも・・・。それでも憎めない天然キャラのタケを見かねて、村人達は度々タケに助け舟をだすのだった。異常に世話焼きな村長・与三郎(阿部サダヲ)とその妻(松たか子)、高齢化率40%の村では希少な女子高生・青葉(二階堂ふみ)、自他ともに認める村の“神様”で、写真が趣味のなかぬっさん(西田敏行)。
村人達の助けにより、奇蹟的に一円も使わない生活を続けるタケ。徐々に村にも慣れ始めた頃、見るからに怪しい風体の男・多治見(松尾スズキ)が現れる。多治見はなぜか、与三郎に露骨な嫌がらせをしかけ続ける。だが実は与三郎には穏やかじゃない過去があるようで・・・。一方で、迫りくる村長選挙を巡る陰謀が発覚、こうしてタケの生活は、思わぬ展開を見せはじめる。 – 公式サイトより
映画を見る前に知っておきたいこと
魅力的なんだかよくわからない異色の主人公
お金を使わない生活――。それはある種、誰もが憧れるところがあるのではないでしょうか。タケの場合、お金から開放されるどころか、恐怖症によってお金に囚われまくってるのですが・・・。金銭恐怖症について少し調べてみたのですが、ここまで重度の症例は過去に無く、せいぜい「お金を扱うのが怖くてミスを連発する」程度のものでした。お金というリアルなテーマを扱いながら、どこかファンタジーな曖昧な世界観はこの極端な「お金恐怖症」のタケの存在でしょうか。性格もなんだかふわふわしていて、イライラするけどなんとなく憎めない・・・。そんなキャラクターのようです。
曲者ばかりの村人達
しかしクセ者なのはタケだけではありません。かむろば村の住人達は、タケのふわふわ感を埋めるには十分すぎるほどユニーク。もはやユニークというのもおこがましいほどの濃さ。異常なまでに世話焼きな村長、写真好きで目が光ったりする神様、学校も病院も銀行もない村では希少種な女子高生。村人の存在も、タケとは逆の意味でもはやファンタジー。
かむろば村へ 原作の評価
原作はいがらしみきおの漫画「かむろば村へ」。漫画の評価はかなり高いようです。全く先の読めないストーリーの中で、笑ったり、ハラハラしたり、ホロッとさせられたり、感情のいろんなところをちまちま刺激される妙なおもしろさ。いろんなレビューを読みましたが、総評すると「他にはない、得体の知れないおもしろさ」といったところでしょうか。
監督・キャスト
監督・松尾スズキ
監督としてよりも、俳優としての作品の方が多いかもしれない。『カイジ~人生逆転ゲーム~』「あまちゃん」など、話題作にも多数出演している。とはいえ、監督としての腕を疑えるようなことはなく、国内では言わずものがな、国際的に評価を受けた作品も発表している。代表作は『恋の門』『クワイエットルームにようこそ』など。劇団および芸能事務所「大人計画」を主宰
している。
松田龍平:(高見武晴・タケ)
イケメンキャラから変人キャラまで幅広いキャラクターを演じきる実力者。松田勇作の息子で幼いころからそのせいで特別だったせいで、いろいろなトラウマと戦った過去があるという。今では、彼のことを知ってから、実は松田勇作の息子だと知った人の方が多いと思う。
安部サダヲ:(天野与三郎)
監督・松尾スズキの主催する劇団「大人計画」メンバー。確かな演技力で、舞台からテレビドラマ、映画まで幅広く活躍する生粋の俳優。出演した作品の数は120以上あるんじゃないかというくらい。
松たかこ:(天野亜希子)
梨園、9代目松本幸四郎の娘。女性は歌舞伎役者にはなれないので、こうして女優として活躍する人が多い。現在は個人事務所を持ち独立して活動している。2007年(平成19年)にミュージシャン・佐橋佳幸と結婚。
二階堂ふみ:(青葉)
これからの活躍を期待する有望な若手へ贈られる、由緒ある賞「エランドール賞新人賞」「ニューヨーク・アジア映画祭 ライジング・スター・アワード」を受賞。ちなみに後者は日本人で3人目。
なかぬっさん:(西田敏行)
知らない人はいないであろう日本を代表する名優。安部サダヲの項目で、出演作品の数を抜き出したが、ぶっちゃけ西田敏行の比じゃない。
片桐はいり:(いそ子)
近年では監督・松尾スズキの主催する劇団「大人計画」での舞台作品へ出演する事が多い。
松尾スズキ:(多治見)
監督。