投稿日:2015年1月31日 更新日:
「ラ・ピラート」「ポネット」などで知られるフランスの巨匠ジャック・ドワイヨンが監督、脚本を務めた官能ラブロマンス。ヒロインはは弱冠23歳にして「戦争より愛のカンケイ」で第36回セザール賞主演女優賞を受賞したサラ・フォレスティエ。共演はチャップリンの孫であるジェームス・ティエレ。二人が泥の中で肉体をぶつけ合い絡み合うシーンは衝撃的だ。
- 製作:2013年,フランス
- 日本公開:2015年4月4日
- 原題:『Mes Séances de lutte』
- 上映時間:99分
ジャック・ドワイヨンインタビュー
あらすじ
男女が泥の中で体をぶつけ合うセラピー
父の死により、彼女は葬儀と遺産整理のため故郷へ戻ってくる。そこで財産分与を巡る兄妹との確執により、彼女は自分を愛さなかった父や幼少期の不幸な記憶がよみがえり、次第に過去のトラウマに苦しめられていく。
そんな彼女は、過去に恋心を抱いた男と再会する。彼女は現実から目を背け、男に身を寄せていく。二人は奇妙なセラピーにのめり込み、その行為は回を追うごとにエスカレートしていく・・・
映画を見る前に知っておきたいこと
ポール・セザンヌの名画「愛の争い」から生まれた映画
ジャック・ドワイヨン監督が、ポール・セザンヌの名画「愛の争い」からインスピレーションを受けそこから「ラブバトル」は生まれた。ちなみに「愛の争い」とはどんな絵画かというと、森の中で何人もの男女が愛を争う様を、セザンヌ独特の荒々しく劇場的な筆触によって表現した作品だ。それはどこか暴力的で、観た瞬間に「ラブバトル」と通じる印象を受ける。映画館に足を運ぶ人はポール・セザンヌの名画「愛の争い」を一目見てほしい。

監督・キャスト
監督:ジャック・ドワイヨン
1997年公開の「ポネット」は日本でも記録的なロングランヒットとなった。それ以外にも多くの映画が日本で上映されている。インタビューでも語っているように日本の映画からも影響を受けている。
サラ・フォレスティエ
2010年公開の「戦争より愛のカンケイ」で政治活動家であるバヤ役を演じて、第36回セザール賞主演女優賞を受賞した。
ジェームス・ティエレ
あのチャップリンの孫で、その才能は実に多彩だ。俳優でもありダンサーでもありアクロバットかピエロでもある。パフォーマーと言えばしっくりくるのだろうか。