映画を観る前に知っておきたいこと

【映画3Dと2Dどっちで見る?】3Dと2Dの違いを考える

IMAX 3D

最近になってよく見かけるようになった3D映画。長所や短所はそれぞれあるが、実際3Dで見たほうが良いのか?それとも2Dの方が良いのか?

両方見るという選択肢がなかなか選び辛いのもあって、どちらで見るかを悩む人は結構多い。

そこで今回は、映画は2Dと3Dどっちで見ればいいのか?というテーマで勝手に感じた事を書いてみようと思う。


他人の意見は当てにならない

いきなり見も蓋もない見出しだが、目が疲れるかどうか、3D酔いするかどうか、臨場感を感じられたかどうか、どれをとっても人それぞれ過ぎて、他人の意見は全く当てにならない。

見てみるしかないというのが一つの答えではある。

しかも3Dと2Dを同じ映画で見比べるなんて酔狂な人もそうそう居ないので、実際にどっちが良いかという話になるといつまでも結論が見えないのは自明の理。

一応統計では88.5%が2D派という話もあるが、その数字を提示している記事は働く女性に絞っているし、数も少ないので全国で統計を取ったらもう少し割れそうだ。

僕はどちらかと言うと2D派

そういう理由から客観的な結論は到底望めないので、最近の映画の中では迫力が大事そうな『ジュラシックワールド』を3Dで見た感想を踏まえて「3Dってどうなの?」ってことを個人的な目線で語ろうと思う。

先に言ってしまうと、僕はどちらかと言うと2D派である。

理由は、見ているときには「さすが3D!」とは思うが、「3Dで見てよかった!」と思ったことは一度もないからである。実際は見ている最中に3Dのデメリットが浮き彫りになり、水を差されたような気持ちになることの方が多い。

3D版『ジュラシックワールド』/オモチャのヘリとミニチュアの建物

『ジュラシックワールド』を例にとると、ヘリが島の上空を飛ぶシーンでは3Dで飛び出しているヘリがまるでオモチャの様に見えて正直萎えてしまった。

他にも、テーマパーク全体が映るシーンでは、建物がミニチュアに見えてぃまい、その上を飛ぶたくさんの翼竜はさらに滑稽だった。

奥行きにあまりに距離があり過ぎる映像は3Dには向いていないのではないかと思っている。

その反面、リアルでダイナミックな恐竜は確かに凄かった。凄かったが“3Dだから”すごかったのかと言われるとあまり自信がない。2Dでも多分凄かったはずだ。

結局、『ジュラシックワールド』でも3Dのデメリットの方が気になってしまった。

当然、目は疲れた。映画を見た時の思い出には「楽しかった!凄かった!」と同じ割合で「疲れた」がブレンドされている。

3D、2Dのデメリット

以上が3Dを体感しての個人的な感想だが、一般的に言われているデメリットもそれなりに多い。ざっとこれだけある。

  • 奥行きの動きが加わるため目が余計に疲れる
  • 画面が暗い
  • 字幕を上映しているところがない(字幕が尋常でなく見辛いため)
  • 場合によっては酔う
  • 値段が高い(メガネが有料)
  • メガネが邪魔

多くのデメリットを越えて、あえて3Dで見る必要があるのかと問われると僕の場合はNOだ。3Dで凄いものは2Dでも凄いのだ。「2Dはイマイチだった、方や3Dは良かった」という感想を僕は殆んど見たことがない。

2Dのデメリットとしてよくあげられるのは、漠然とした「損している感」だろうか。これを払拭するのは簡単ではない。

日常的に映画を見に行く習慣がない人なんかは「たまの休みにせっかくの映画だから3Dで」と感じる人が少なくないのだ。

その場合は、素直に3Dを選べば良いと思う。理由は単純で、一度は体験しなければその「損している感」は拭えないからである。

3Dを越えたIMAX3D

しかし技術の革新は目覚しく、2Dか3Dを考える上でそれ以上の選択肢というものが存在する。それがIMAXと呼ばれる上映方式。

普通の3Dと何が違うのかという技術的な方面からの話はとりあえず置いておこう。一言で言うと、「3Dを越えた3D」だ!IMAX3Dは映画館全体が3D上映の為に設計されているのだ。

最も分かり易い特徴としては、単純にスクリーンが大きい。3Dの構造上スクリーンが大きければ大きい程、観客の近くまで映像が飛び出してくる。IMAXという上映方式は3Dだけではなく2Dでも存在するが、より威力を発揮するのは3Dの映画だと言える。

画面が暗くなりがちな3Dでも明るく、スクリーンが全視野をほぼカバーした設計のため、画面の切れ目が見えずに臨場感が凄い。また劇場内のどの座席でも理想的でクリアな音響になるようにチューニングされている。

ただ採用している映画館が数える程しかなく、田舎住まいの僕にはなかなか縁のない話だ。

近くにIMAX3Dを扱っている劇場がある方は、2D、3Dとはまた別の選択肢と考えて良いだろう。3Dで見るかどうかを悩んでいる時は、IMAX3Dでみることをお勧めする。

映画のファーストクラスと言われるだけあってチケット代も数百円上乗せされるが、たまに劇場まで好きな映画を見に行った時ぐらいは多少の贅沢をしてやろうではないか。


3Dが凄い映画『ゼロ・グラビティ』!

2D派の僕は3Dをこき下ろした論調でここまで話を進めてきたが、中には「3D映像が凄い映画」というもの存在する。

それが2013年に公開された『ゼロ・グラビティ』だ!

この映画、殆どの人が3Dの素晴らしさを体感できた映画として深く記憶に残っている。

「3Dなんて目が疲れるし、映像ばっかで本編に集中できないし、メガネ邪魔だし、高いし、3Dで映画を見るやつは映画を見に来てるんじゃない映像を見に来てる!」などとワケのわからないことを供述していた友人に「絶対3Dで見ろ!」とまで言わしめた作品である。

3D映像の使い所が、ただ飛び出すだけの3D映画とは一線を画している。3D映像が非常に効果的であり、元々徹底的なまでに宇宙空間をリアルに描写している映画だが、3D映像もそのために駆使されたという印象だった。

ゼロ・グラビティ』という映画の存在のおかげで、僕は「映画は2Dで見るべきだ!」とも強くは言えなくなってしまった。

ただ「3Dで凄いものは2Dでも凄い」というのだけは当てはまる。

結論は“個人の主観(好み)”と“映画による…”という曖昧なものだ。

まとめ

結局、2Dか3Dか論争の終着点は、それぞれが「映画に何を求めているのか」が一番大切だと思う。

3Dは良くも悪くも“現実離れしている”。

例えば子供連れで『ジュラシックワールド』を見に行くのであれば映像体験が分かりやすい3Dが向いているだろうし、字幕でストーリーに没入したいのであれば2Dの方が良いだろう。

ホラー映画も2Dの方が向いているかもしれない。実際、『貞子3D』とかはホラーというよりクリーチャー映画だったように思う。

アトラクション的な娯楽性を求めているのか、それともストーリー性やメッセージ性を重んじるか。楽しみ方も人それぞれだろうし、映画によって合う合わないもあるだろう。

2Dで見るか3Dで見るかを迷った時には、自分がその映画にどんな楽しみ方を期待しているのかを意識すると、きっとヒントになってくれるはずだ!

コメント3件

  • へっしまん より:

    あなたの記事はとてもおもひろいです。
    もっと投稿してくれたら嬉しいです。

  • タラの芽天ぷら より:

    「ジュラシックワールド」「ゼロ・グラビティ」どちらも3D版をSONYのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)で観賞しました。
    「ジュラシックワールド」は2D版を映画館で既に観ていて、3D版でその巨大さを実感できることを期待して買いました。
    しかし、最初の10分ほどで視聴を止めました。それは3Dの事を全く分かっていない撮影方法だったので興ざめしたからです。
    3Dで撮影する場合、原則ズームは使用禁止、視差は両眼の幅かそれより少し広げる程度に固定して、ズームしたければ近寄って撮影する。これが原則なんです。
    「ジュラシックワールド」はこれを完全無視しているため、人物を大写しすれば超巨人に見えてしまい、到底リアルに引き込まれないものでした。
    もっと視聴すれば、お書きのようにミニチュアに見えるシーンもあると十分想像できます。

    一方「ゼロ・グラビティ」はかなり3Dとしての撮影方法が配慮されていて、非常に楽しめました。私が3Dに求める物はリアルさと突き抜けた広がりです。巨大さもそこから実感できるわけです。
    普通の映画館では暗くてもう見る気がしないし、HMDで10本位3D作品を見ましたが、残念ながら撮影方法に及第点を付けられたのは「ゼロ・グラビティ」と「アバター」(ちょっと甘め)位、後はデタラメといっていいほど場面場面によって大きさが変わるものがあったりです。「トランスフォーマー」も人物の大写しで巨大化して興ざめでしたが、実写サイズに見えるシーンは迫力がありました。

  • 今川 幸緒 より:

    タラの芽天ぷらさん、貴重な意見ありがとうございます。

    本来、3Dの目的とはリアリティにあるはずなので、むしろそこが得られなければ逆効果ですよね。ここにも昨今の話題性重視の風潮が表れているのかもしれません。

    「ゼロ・グラビティ」だけは劇場で体感してみたかったです。2Dの映像に圧倒されましたから。

    僕も3D作品に触れる次の機会には撮影の仕方を意識してみます。

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