映画大国インドで初めて製作されたゾンビコメディ。「エージェント・ヴィノット最強のスパイ」のサイフ・アリー・カーンが主演。
- 製作:2013年,インド
- 日本公開:2015年3月21日
- 原題:『Go Goa Gone』
- 上映時間:107分
Contents
- 1 予告
- 2
あらすじ
- 2.1 死人は殺す
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 インドの映画文化
- 3.2 監督:ラージ・二ディモールー&クリシュナ・DK
予告
あらすじ
死人は殺す
失職したハルディクは親友2人とビーチリゾートのゴアを訪れる。そこではロシアンマフィアが主催するレイブパーティーが催されていた。そこでお披露目された新型ドラッグは食べた者をゾンビにしてしまうというものだった。幸いお金がなくドラッグを買えなかった3人だったが、周りはゾンビだらけ。ホラー映画の知識とゲームで鍛えた射撃能力でゾンビ相手にサバイバルを繰り広げる。
映画を見る前に知っておきたいこと
インドの映画文化
年間1000本以上の映画が製作されるインドだが、実はこれまでゾンビ映画はなかった。「インド・オブ・ザ・デッド」がインド初のそれだが、いきなりゾンビ映画を超えて、ゾンビコメディ映画を作ってしまっている。これはインドの映画文化が一役買っているようだ。
インドで映画は娯楽の王様であり、生活の中に映画がとけ込んでいる。映画館に行くことはピクニック同様で一人で行くことはほとんどない。家族や恋人や友達とワイワイ楽しむものなのだ。
よってこれまでのホラー映画でも笑い声が絶えないのが普通だ。それならばと、ハナから笑えるゾンビ映画を作ってしまった方が受けると考えたのだ。
しかしインドでは火葬して遺灰を川に流す風習のためゾンビ映画を作る時点でコメディだ。ドラッグでゾンビ化するという強引さはコメディならではだが・・・
でもこの映画、裏にあるテーマは意外に真面目だったりする。実際ゴアはロシア人に人気のリゾート地になっており、そこで蔓延するドラッグが問題になっている。しかもそのドラッグは「クロコダイル」と呼ばれる生きたまま人の肉を溶かす副作用がある。こんな社会問題をネタにしている側面もあるのだ。
監督・キャスト
監督:ラージ・二ディモールー&クリシュナ・DK
アメリカ在住のインド人監督コンビ。2011年の「Shor in the City」で批評家に絶賛された。ユーモアのあるホラー映画を得意としている。