「骨髄移植」という重たいテーマを軸にして、人生の迷宮をさまよう人々の救いと再生を、サスペンスとユーモアによって描いた、心癒されるヒューマンドラマである。
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年3月7日
- 上映時間:111分
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 「骨髄移植」と「自殺志願者」、命というテーマに挑んだ作品
- 3.2 監督:帆根川廣
- 3.3 関めぐみ:(マリコ)
- 3.4 市川由衣:(アスカ)
- 3.5 角田信朗:(松浦)
- 3.6 藤原薫:(スグル)
予告
あらすじ
そのカフェには、命をかけても守りたい秘密があった
落ちぶれた週刊誌の記者・榎木田はネタ探しのため、訪れた客が次々に疾走してしまうというカフェの真相を探る。榎木田は客を装い、そのカフェの女主人・マリコに聞き込みを始める。マリコは時々影のある表情をみせる。
そのカフェのおもな常連客は、筋肉の衰えに直面した失意のボディビルダー松浦、婚約者に逃げられたアスカ、無差別殺人を計画していた頭脳明晰な青年スグル。まるで人生をさまよっているような3人だった。
榎木田の調査によって、次第にカフェとマリコの秘密が明らかとなっていく。そのカフェでは自殺志願者を募っていた。簡単に死ねるというカプセルを渡すマリコは自殺志願者たちに思いもよらない交換条件を突きつける。「骨髄移植」を通じて彼らの物語は一つになっていく・・・
映画を見る前に知っておきたいこと
「骨髄移植」と「自殺志願者」、命というテーマに挑んだ作品
この作品は、命をつなぐ「骨髄移植」と、命を粗末にする「自殺志願者」という2つの相反する命の使い方を、命のリサイクルとして表裏一体のものにしているところがおもしろい。脚本がシンプルでわかりやすくてスマートだ。
そして帆根川廣監督が描くユーモアによって、少し現実離れした物語と、命という重たいテーマはバランスを保ち、ただ感動させるだけでなく、心癒される作品に仕上がっている。
監督・キャスト
監督:帆根川廣
「迷宮カフェ」では監督、脚本、編集を手がけている。代表作は海外でも評価されている、2009年公開の「エンプティー・ブルー」。
関めぐみ:(マリコ)
主な出演作品は「恋は五・七・五」「8月のクリスマス」。それにより2005年代60回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞した。「ハチミツとクローバー」では山田あゆみ役を演じている。
市川由衣:(アスカ)
主な出演作品は「呪怨」「ゼブラーマン」。「NANA2」では宮崎あおい降板の後、ハチ役を務めた。2014年公開された中沢けい原作、「海を感じる時」の主演・恵美子役では、体当たりの演技でその存在感を示した。
角田信朗:(松浦)
藤原薫:(スグル)
子役出身で2010年に公開された映画「告白」の下村直樹役(少年B)を演じ、脚光を浴びる。若手の演技派として期待されている。