映画を観る前に知っておきたいこと

【夏美のホタル】有村架純がYAMAHAの初代SRで疾走する!

夏美のホタル

父は私に何を伝えたかったのだろう?導かれるように向かったのは、父との思い出の場所だった。過去から現在へと想いを繋ぐ物語り……

本作の監督・廣木隆一が手掛けた『ストロボ・エッジ』でブルーリボン賞主演女優賞に輝いた有村架純が微妙な感情に揺れるヒロイン・夏美を演じる。 夏美は現実から逃れるように、父の形見のバイクに乗って思い出の森へと向かう。森の近くで年老いた母と息子が営む小さな商店でひと夏を過ごすことに。そこで彼らの飾らない優しさに触れた夏美の人生が動き出す。

まるでホタルの淡い灯火のように温かい涙が流れる。


    • 製作:2016年,日本
    • 日本公開:2016年6月11日
    • 上映時間:108分
    • 原作:小説「夏美のホタル」森沢明夫

予告

あらすじ

写真家になるという夢を抱え写真学校に通う夏美は、同級生たちが実力を評価されていくなか、一向に手ごたえが感じられずにいた。同じ学校に通う恋人・慎吾との仲もうまくいかない。夏美のホタルやり場のない焦燥感を抱えた夏美は、父の形見のバイクで思い出の森へ向かう。そこで“たけ屋”という小さな商店を営んでいる親子、地蔵さんとヤスばあさんに出会い、ひと夏の間居候することに。夏美のホタルテンカラ釣りを教わり、きゃらぶきや川エビなど地元の食を味わい、近所の子供たちと遊びながら自然の中で自由にシャッターをきる夏美。地蔵さんの友人、雲月の不遜な態度を腹立たしく思いながらも、あとを追ってやってきた恋人・慎吾も加わり、“たけ屋”での穏やかな生活を楽しんでいた。夏美のホタルしかしある日、夏美は地蔵さんが別れた家族との間に埋められない溝を抱え、ずっと苦しんでいることを知る。親子、夫婦、家族、友達。誰かを大切に想うことが、夏美の心を少しずつ癒していく……


映画を見る前に知っておきたいこと

有村架純が乗っているバイクはYAMAHAの初代SR!

去年、『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』でブルーリボン賞主演女優賞と日本アカデミー賞優秀主演女優賞、新人俳優賞をW受賞し、今最も注目される若手女優・有村架純が主演ということで話題の本作。

有村架純が演じる夏美が父の形見のバイクに乗って思い出の森へと向かうことで物語りが始まるが、このバイクというのが映画のビジュアルとしてセンスが良い。

少し映画の話から離れてしまうが、劇中に登場するのは1978年に発売された初代のYAMAHAのSRである。SRは一時代を築く程人気のあったバイクだが、この初代SRはなかなかお目にかかれない。

父の形見という設定がこのレアなバイクと有村架純のコンビを自然なビジュアルとして映し出している。有村架純はこの映画のために免許を取ったらしいが、いきなり初代SRとはバイク乗りからしたら羨ましい話だ。

映画の舞台となっている自然や古い商店が、このバイクとマッチして懐かしい雰囲気を演出してくれる。バイクに詳しい人にしか伝わらないかもしれないが、これは恐らく原作者である森沢明夫のセンスである。彼のブログで自身の愛車としてSRが紹介されている。劇中のSRも、父の形見という設定を壊さない程度にカスタムされているが、純正の雰囲気をうまく残したセンスはSRのオーナーでなければ難しい。

直接的に映画に関係する視点ではないが、こういうところで制作側の意図を読み取るのも面白いものだ。

ちなみに、この初代SRは1998年に20周年記念として限定生産で復刻されている。映画の時代背景がはっきりしないが、恐らくオリジナルではなく復刻の方だと思われる。
夏美のホタル映画で有村架純が乗るYAMAHAの初代SR

『夏美のホタル』で勝手に昔見た『モーターサイクル・ダイアリーズ』『イージー・ライダー』を思い出す

バイクから映画に入る人は殆どいないと思うが、意外とバイク好きの間では劇中に登場するバイクを見て映画に興味をそそられることが多い。

僕なんかは有村架純主演の『夏美のホタル』で昔見た『モーターサイクル・ダイアリーズ』(04)を思い出してしまった。この映画はキューバの革命家チェ・ゲバラが若き日に南米を縦断した日々を描いたロードムービーだが、内容も知らなかった僕は劇中に登場する古ぼけた一台のバイクに興味を惹かれた。

結局8000kmの旅の2900km地点でバイクは動かなくなってしまう(割と前半)のだが、結果的に面白い映画と出会うきっかけとなってくれた。

チェ・ゲバラがポデローサ号と呼んでいたこのバイクは1939年製のノートン500で、とても8000kmもの長距離を走行できる代物ではなかった。そりゃ、壊れるよ!というのが僕の中で滑稽に映ったのを覚えている。夏美のホタル『モーターサイクル・ダイアリーズ』に登場する1939年製ノートン500

映画と出会うのも色々なきっかけがあるという話である。

ただこの話には失敗談もある。僕は若い頃ハレー・ダビッドソン、しかも1965年製パンヘッドに憧れて『イージー・ライダー』(69)を見たが、その知名度とビジュアルから舐めてかかってしまった。

今だからわかることだが、『イージー・ライダー』はアメリカン・ニューシネマ(1960年代後半から70年代にかけてアメリカで製作された、反体制的な若者の心情を綴った映画)と呼ばれる、そこそこ難解なジャンルの映画だった。

当時の僕は映画のテーマをまったく汲み取れなかった。『イージー・ライダー』は同じ目に合った人も多い気もするが……夏美のホタル『イージー・ライダー』に登場する1965年製パンヘッド

コメント2件

  • 匿名 より:

    ドラムブレーキなので、初代ではなく、1998年製の復刻ですね

  • 今川 幸緒 より:

    コメントありがとうございます。

    ドラムか、ディスクかで判断すればいいのですね。
    おかげで胸のつかえが取れました。

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