映画を観る前に知っておきたいこと

【ターザン:REBORN】原作とは違うもう一つのターザン!

デビッド・イェーツ

アーアアー!ジャングルを支配し、王となった伝説の男ターザンが再び帰って来る!これは誰もが知るあのターザンが生まれ変わったもう一つの物語り……

『ハリー・ポッター』シリーズのデビッド・イェーツ監督が送るこの夏のアクション・エンターテイメント大本命!


  • 製作:2016年,アメリカ
  • 日本公開:2016年7月30日
  • 上映時間:110分
  • 原題:『The Legend of Tarzan』
  • 上映方式:2D/3D
  • 原作:小説「ターザン」エドガー・ライス・バローズ

予告

あらすじ

英国貴族のジョンは美しい妻ジェーンと幸せに暮らしていた。しかし、ジョンには“ターザン”という別の名を持った過去があった。生まれてすぐに国の反乱に巻き込まれ、戦争孤児となった彼はコンゴのジャングルで動物たちに育てられたのだった。

ターザン:REBORN

英国貴族としての知性と教養、ジャングルで生まれ育った強靭な肉体、スマートさとワイルドさを兼ね備えたジョンは、英国政府の中でも一目置かれる存在だった。ターザン:REBORN

そんなある日、ジョンは政府の命令により、貿易使役として妻ジェーンを連れて故郷のジャングルに戻る。しかし、それはすべて仕組まれた罠だった。故郷は侵略され、妻ジェーンもさらわれてしまう。

ターザン:REBORN

愛する妻と故郷を救うため、ジョンは再びジャングルに戻ることを決意する。そして、ジャングルの王者ターザンとして己の中に眠る野生を解き放つのだった!

ターザン:REBORN

政府はターザンをおびき寄せるおとりとしてジェーンを使う。一方、ターザンはジャングルの動物たちを従え、勝ち目のない戦いに挑む……


映画を見る前に知っておきたいこと

新しいヒーロー像で帰って来たターザン!

少年時代「アーアアー!」と叫びながら、アスレチックのロープにぶら下がって遊んだ記憶が蘇る……

そんな大人は多いはずだ。しかしこんなヒーロー像として確固たるイメージがあるターザンだが、エドガー・ライス・バローズの原作小説を知っている人は殆どいないのではないだろうか。それも1914年という、ちょうど第一次世界大戦の頃の小説なので仕方がないかもしれない。(原作小説にはターザンが第一次世界大戦に巻き込まれる話もある)

当時から、この原作小説は多く映像化されている。恐らくターザンの最初の映画は1918年のサイレント映画『ターザン』だ。そして、1932年に映画化された『類猿人ターザン』が今のターザンのイメージを決定付けている。

近年では、ディズニーによる『ターザン』(99)は見た人も多いのではないだろうか。

原作小説は25巻もあり、現在は全部見つけるのは困難だろう。大体どの映画も原作小説の1、2巻をモチーフにしており、細かい設定の違いはあるものの、もともと貴族であること、スマートさとワイルドさを兼ね備えたキャラクター、美しい娘ジェーンと結ばれることなどは共通している。

これは本作も同様である。しかし本作がこれまでのターザンと全く違うのは、“原始的ヒーロー”としてのターザンのイメージを打ち壊している点だ。本作で描かれるターザンは、都市で生活し成功した上でジャングルに戻っていくという全く新しいヒーロー像である。REBORNという邦題が表すのもそこだろう。

かつての子供たちのヒーローだったターザンは、現代の子供たちにとってもヒーローになるのだろうか!?

原作ターザンのあらすじ

ーターザンのあらすじー
英国貴族であるジョン・クレイトンは妻アリスとアフリカ西海岸の英領植民地の調査に出掛ける。しかし、水夫たちの反乱により二人は未開の地に置き去りにされてしまう。

小屋を建て、そこで助けを待つうちにアリスが男の子を出産する。一年後にアリスは病気で亡くなり、ジョンもまた類人猿のボスであるカーチャクに殺されてしまう。男の子は類人猿カーラに助けられる。そして、カーラは男の子を“白い肌”を意味するターザンと名付ける。

ターザンは両親が暮らした小屋にある絵本で文字を覚え、他の類人猿より手先が器用なターザンはナイフでどんな敵とも戦えるように成長してゆく。そして、ボスであるカーチャクに力比べで勝つことでジャングルのボスとなる。

ある日ターザンが暮らすジャングルに、美しい娘ジェーン、父親のポーター教授、秘書のフィランダー、貴族のクレイトンが財宝を探しにやって来る。一行はジャングルで危険な目にあったところをターザンに助けられる。

ターザンと対立する類人猿ターコズにさらわれたジェーンは再びターザンに助けられ、二人は恋に落ちる。

簡単に説明すると、原作のよく映画のモチーフとされる箇所はこんな内容だ。

ディズニー映画では貴族のクレイトンが悪者として描かれているが、原作ではジェーンはターザンとクレイトンのどちらを選ぶか揺れている。原作の第1巻ではターザンとジェーンは結ばれないのだが、第2巻で結局二人は結ばれている。

原作小説は、そんな恋愛要素やSF要素が混在している。あまりに古い小説なのでそうしたジャンルの堺もなかったのだろう。

さらに後には、ターザンの息子が主人公の話や、第一次世界大戦に巻き込まれる話、ターザンが縮んでしまう話など実に多彩だ。良く知られている前半は古典の匂いがするが、後半は意外とカオスな小説なのである。

なので本作で描かれる都市暮らしのターザンは原作に比べれば序の口かもしれないが、みんなが良く知る方のターザンの新しい姿として見れば問題なく楽しめるはずだ。

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