映画を観る前に知っておきたいこと

【アデライン、100年目の恋】100年の時を超えた真実の愛

投稿日:2015年9月26日 更新日:

アデライン、100年目の恋

100年以上の時を29歳の姿のままを生き続ける「アデライン」という一人の女性が、真実の愛を見いだすまでの軌跡を、描いたファンタジックラブストーリー。

主演は、テレビシリーズ「ゴシップガール」のブレイク・ライブリー。共演にハリソン・フォード、「インターステラー」のエレン・バースティン、テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」の若手オランダ人俳優ミキール・ハースマン。

監督は「セレステ∞ジェシー」のリー・トランド・クリーガー。


  • 製作:2015年,アメリカ
  • 日本公開:2015年10月17日
  • 上映時間:113分
  • 原題:『The Age of Adaline』

予告

あらすじ

不死の女性

“ジェニー・ラーソン”という女性がとある家を訪れ、“スーザン・フライシャー”名義のパスポートを購入する。どちらも偽名。自宅に戻ったアデライン・ボウマン(ブレイク・ライヴリー)は愛犬のリースに餌をやり、大急ぎで職場に向かう。

“ジェニー・ラーソン”が働いているのは、サンフランシスコの中央資料館。老朽化したマイクロフィルムの処理を頼まれた彼女は、過去の新聞記事を眺めながらアデライン・ボウマンとしての人生に思いを馳せる。アデライン、100年目の恋 あらすじアデラインが生まれたのは、1908年1月1日。21歳で建設技師の夫と結婚し、娘のフレミングを授かった。しかし結婚8年目、アデラインが29歳の時にに夫が建設現場で事故死。その冬、アデラインは車で事故に遭い川底へ転落。低体温症で一度は心停止したが、落雷により奇跡的に心臓が動き出す。それが原因で彼女の体は歳をとらなくなった。

中年になっても外見は29歳のまま。交通違反で停車を命じた警官に怪しまれたり、FBIに拉致されかけたり。身の危険を感じ始めたアデラインは、娘の安全を守るために10年ごとに名前と住居、外見を変える逃亡生活を続けている。

エリスとジェニー

仕事を終えたジェニーは、家に帰宅した。急いでドレスに着替えて向かった先は、とあるホテルの年越しパーティー。ジェニーを自分と同世代だと思い込んでいる親友で盲目のレーガンがピアノ演奏をするのだ。

レーガンとの年越しの乾杯を終えて帰ろうとエレベーターに乗ったジェニー。そこへハンサムな青年が乗り込んでくる。エリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)と名乗る青年は、ジェニーに情熱的に言い寄るが、彼女にその気は全くない。あっという間にタクシーで走り去ってしまった。アデライン、100年目の恋 あらすじ数日後、資料館に出勤したジェニーは、エリスが貴重な本の寄付を申し出たことを知る。しかしそれは「ジェニーがデートをしてくれること」という条件付きだった。渋々ながらデートの申し出を受けたジェニー。デート当日、予想外にもエリスとジェニーの仲は深まっていく。アデライン、100年目の恋 あらすじ

アデライン

翌朝、帰路を辿るタクシーの中からある公園を眺めるジェニーの脳裏に、かつて傷つけてしまった男性たちの姿が浮かぶ。複雑な思いで自宅に戻った彼女は、愛犬のリースが倒れているのを見つける。

急いで病院に連れて行くも、「老衰による衰弱で、安楽死させるべき」という獣医の言葉にショックを隠せない。彼女は、愛犬を何匹も看取った自身の孤独を呪うのだった。

一方、ジェニーと連絡が付かず、心配したエリスは彼女のアパートまで足を運んでいた。突然押しかけて来たエリスにジェニーは激高。彼を冷たく追い返してしまう。

しかし、母の幸せを願う娘のフレミングに諭され、ジェニーは彼を突き放したことを後悔した。彼の職場を訪ねて謝り、そしてジェニーからエリスをデートに誘うのだった。アデライン、100年目の恋 あらすじ2度目のデートで、エリスは週末に行われる両親の結婚40周年のパーティーにジェニーを招く。その週末、ジェニーはエリスと一緒に彼の実家を訪れた。息子の恋人として現れたジェニーの姿を一目見るなり、驚愕の表情を浮かべたエリスの父親ウィリアム(ハリソン・フォード)。アデライン、100年目の恋 あらすじジェニーに「アデライン!」と呼びかける彼は、アデラインが過去にただ一度だけ本名を打ち明けてしまうほど強く惹かれた、かつての恋人だった—―。


映画を見る前に知っておきたいこと

賛否両論の評価

興行収入ランキングは3位に入るほどの大盛況ながら、評価は割れている。批評家は「他の似たような題材の映画に比べて、死というテーマを深く考察しているわけではない」という意見で、酷評を投げかけている。

しかし、不死にとっての「死」を深く考察しだすと、これがまたキリがない。

「周りの人が早く死んでいく」「精神的に話が合う人がいなくなる」「事故や災害で身動きがとれなくなる可能性がある」という普通の人の感覚でも分かるようなものから、「正気を保つのも難しい程の早さで時間が経つ」「人類の生物的な進化に置いていかれる」など、長く生きなければ分からないものまで、考えれば次から次に出てきてしまい、それだけで映画一本の時間じゃ済まなくなる。

レイクショア・エンターテインメントとシドニー・キンメル・エンターテインメントの共同制作という制作経緯を追ってみても、エンターテイメント作品として「死の考察」をばっさり切り落としたおとぎ話のような作りは、意図的なもののように思われる。

不老不死をテーマとした映画は他にもたくさんある。だいたいエンターテイメント的に扱いやすいアクションが多いが、「永遠に若く美しくいられれば本当に幸せなのだろうか?」という女性の視点で不死の恋愛を描いた作品はあまりない。

不死をあまり現実的に見つめず、夢の世界の出来事、不死の女性の世代を超えた恋愛の記録と捉えて楽しめば良いと思う。

-ファンタジー, ラブストーリー, 洋画
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