イケイケやくざと
ぐーたらビンボーが
儲け話にダマされた!!
2016年の夏に公開された『後妻業の女』に続き、ベストセラー作家黒川博行の原作がまたしても映画化される。しかも彼の代表作「疫病神」シリーズの中でも直木賞に輝いた唯一の作品「破門」の映画化は、待ち望んだファンも多いはずだ。
やくざの桑原と建設コンサルタントの二宮は映画製作の出資金を持ち逃げされ、金を取り戻すためマカオ、関西を奔走する。
佐々木蔵之介と関ジャニ∞の横山 裕によるイケイケやくざとぐーたらビンボーのナニワ凸凹コンビが悪党共とシノギを削るノンストップ・ノワール(犯罪)がついにスクリーンに登場する!
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を観る前に知っておきたいこと
- 3.1 黒川博行
予告
あらすじ
大阪。弁は立つが金なし、女なしの建設コンサルタントの二宮啓之(横山 裕)はサバキと呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を生業としていた。ある時、この仕事を通じて二蝶会のやくざ、桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合ったのが運のつき。以来、何かとトラブルに巻き込まれっぱなしの、いわば桑原は二宮の“疫病神”である。

© 2017「破門 ふたりのヤクビョーガミ」製作委員会
縁を切りたい二宮だったが、いとこの悠紀(北川景子)からは、「本当は桑原のことが好きなんじゃないの?」と言われる始末。
ある日、二宮は映画プロデューサー小清水(橋爪 功)が持ち込んできた企画を、桑原のいる二蝶会若頭の嶋田(國村 隼)に回したことで、二蝶会が出資をすることに。しかし、小清水は金を持ったまま愛人の玲美(橋本マナミ)と消えてしまう。

© 2017「破門 ふたりのヤクビョーガミ」製作委員会
小清水を追う桑原に、またしても巻き込まれていく二宮。見つかってはするりと逃げ果せる小清水に、業を煮やした桑原のハチャメチャな追走劇は、更なるトラブルへと発展していく……
Sponsored Link映画を観る前に知っておきたいこと
黒川博行ファンにとって大本命とも言える「破門」がついに映画化される。黒川博行と言えば、やはり「後妻業」より「疫病神」シリーズだろう。
佐々木蔵之介と横山 裕を始め、北川景子、橋爪 功、橋本マナミ、木下ほうか、濵田崇裕、國村 隼ら豪華なキャストが集結し、映画も黒川博行作品らしいエンターテイメント性の高い仕上がりをみせている。
黒川博行
黒川博行は直木賞翻弄された作家である。彼が初めて直木賞候補となったのは1996年の作品「カウント・プラン」だった。それから18年後の2014年に、映画の原作となった「破門」で6度目の候補に選ばれ、ようやく受賞を果たしたのだ。最終的には満場一致での受賞だった。
黒川自身が「もう候補にならないのが一番ありがたい」と語るほど、直木賞に関しては苦節のキャリアだったようだ。この映画化も万感の思いではないかと想像する。
「破門」に登場する桑原と二宮の凸凹コンビを描いた「疫病神」シリーズは彼の代表作であり、シリーズ5作で3度の直木賞候補に挙がっている。黒川博行がハードボイルド小説の名手として知られる所以だ。
そして、名実ともにシリーズの最高傑作とされるのがこの「破門」である。
彼の作風は、社会風刺に笑いを交えることでノワール(犯罪)を喜劇へと昇華し、そのスピード感によって読み手を楽しませるエンターテイメント作品に仕立て上げていく。作家としてその鮮やかな切り口に感心させられる一方で、黒川の破天荒な人間性が「破門」の世界観を生み出している。
彼は無類のギャンブル好きとして知られ、妻と初めて出会ったのも直木賞受賞の一報を聞いたのも雀荘だったという。さらに受賞会見で賞金の使い途を尋ねられると、「マカオに行こうと思ってます」とその破天荒ぶりをうかがわせた。
直木賞作家となった今も黒川博行にしか書けないハードボイルド小説が「疫病神」シリーズなのだ。
作品データ
原題 | 『破門 ふたりのヤクビョーガミ』 |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 2017年 |
公開日 | 2017年1月28日 |
上映時間 | 120分 |
原作 | 小説「破門」 黒川博行 |
キャスト
キャスト | 佐々木蔵之介 |
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横山 裕 | |
北川景子 | |
濵田崇裕 | |
矢本悠馬 | |
橋本マナミ | |
中村ゆり | |
國村 隼 | |
橋爪 功 | |
宇崎竜童etc. |
監督・スタッフ
監督 | 小林聖太郎 |
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脚本 | 真辺克彦 |
小嶋健作 | |
小林聖太郎 |