原宿を舞台にした、夢を抱く若者達のミックスカルチャー群像劇。モスクワ国際映画祭新人監督部門の作品賞受賞した『ホテル・ビーナス』の監督・タカハタ秀太の最新作。
- 製作:2015年,日本
- 日本公開:2015年5月16日
- 上映時間:89分
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 復讐のラストシーン?
予告
あらすじ
先輩刑事(今野浩喜)との関係に悩みながら、駐禁切符を切ることに一人で一喜一憂している。婦人警官・横山(武田梨奈)。
デニール数(パンスト生地の厚さの単位)”が一目でわかるという妙な特技があり、友人のペク(ジュノ)と通りすがりの女性に声をかけては、デニール当てゲームばかりしている原宿のストッキング専門店の店員のソン(ミンス)。
芸能界にスカウトされることを夢みて竹下通りをひたすら往来しているが一向に声はかからず、ふてくされた毎日を送っている高校生・祥太(ジュン)。
犯罪ゼロの平和な原宿を目指して日夜警備に勤しむ警官・武田(シュウタ)。
将来に不安を抱えながらも、どうして良いかわからず日々をやり過ごし、怪しげな耳かき専門店でバイト中 のキム(ギュミン)
様々な想いを抱きながら原宿に集う国籍も年齢も違う若者たちの姿を、ひたすら見つめている映画監督志望のウミ(麻宮彩希)。
そして事件を起こすスカウトマン佐藤(山本浩司)。
その事件がきっかけとなり、それぞれの物語は交錯し予想外のクライマックスに向かっ ていく。
映画を見る前に知っておきたいこと
復讐のラストシーン?
さて、冒頭にも書いたが、特筆することと言えば「そのドアを開けるとき やさしさがあふれ そのドアを閉めるとき 涙があふれる」のキャッチコピーで『ホテル・ビーナス』でモスクワ国際映画祭新人監督部門の最優秀作品賞を受賞したタカハタ秀太監督の長編2作目ということくらいか。今回は若者が集う街、原宿を舞台にした若者達の群像劇。
前作の『ホテル・ビーナス』では台詞は全編韓国語、ロケ地はウラジオストクで何ともいえない無国籍感が漂っていたし、どことなく影のある台詞回しで独特の物悲しさを醸し出していた。キャストに全く思い入れのない僕としては「奇抜な演出が最初は新鮮だったが、ラストで尻すぼみ」という感想。
比べて今回は、ラストのクライマックスに思いっきりフォーカスしていて他がスッカスカな宣伝なので、最後に全部つめこんできたのかな。特に群像劇なんかラストありきだし、作品にメッセージを持たせたり、何かを表現したいというよりは、監督個人の実験的な作品な気がしている。
ぼくもパンスト好きです