メガヒットシリーズ「ジュラシック・パーク」の4作目。前作以来、14年ぶりとなる本作は監督を新鋭コリン・トレボロウが務め、スピルバーグは製作総指揮を担当している。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のクリス・プラット、「ターミネーター4」「スパイダーマン3」のブライス・ダラス・ハワードらが出演。
- 製作:2015年,アメリカ
- 日本公開:2015年8月5日
- 上映時間:125分
- 原題:『Jurassic World』
Contents
予告
あらすじ
かつで、凄惨な事故を起こし閉鎖となった「ジュラシック・パーク」があったイスラ・ヌブラル島。事件から22年後、「ジュラシック・パーク」を運営していたインジェン社はマスラニ・グローバル社に買収され、イスラ・ヌブラル島もまたマスラニ社の手に渡る。故ジョン・ハモンドが夢見たテーマパークは「ジュラシック・ワールド」としてマスラニ社によって実現され、世界中からの観光客を集める人気スポットとして成功した。
パーク責任者のクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)は、遺伝子操作によって生み出されたハイブリッド恐竜、インドミナス・レックスの飼育に執心していた。マスラニ社の社長で「ジュラシック・ワールド」のオーナーでもあるサイモン・マスラニは、インドミナスの飼育のための防壁が適切かどうか、オーウェン・グラディ(クリス・プラット)に評価させるようにクレアに命じるのだった。
オーウェンは元海軍の軍人で、今はヴェロキラプトル調教師として働いている。クレアとは特別な関係にあったようだが、性格の不一致でその後の交流はないようだ。渋々要求を受け入れるオーウェンは、飼育員二人を連れてインドミナスの飼育エリアに向かう。
3人は飼育エリアに着いたものの、インドミナスの姿が見当たらない・・・。仕方なく防壁内部に侵入し、捜索を開始。だが、それはインドミナスの罠だった。待ち伏せしていたインドミナスは飼育員二人を殺害。防壁を突き破って脱走し、パークは大混乱に陥る。
凶暴で残忍、巨大で知能が高い上に、ヴェロキラプトルとは意思疎通が出来るインドミナス。果たしてイスラ・ヌブラル島から生きて脱出する事は出来るのだろうか―。
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映画を見る前に知っておきたいこと
前作までとは違う『ジュラシック・ワールド』の見所
恐竜がスクリーンを所狭しと暴れまわる『ジュラシック・パーク』シリーズ。前作までは人間vs恐竜のサバイバルだった。本作もその構図を大きくは外れてはいないものの、『ジュラシック・ワールド』恐竜vs恐竜のダイナミックなバトルシーンが見所の一つ。
遺伝子操作で生み出されたインドミナスという存在は、恐竜にとっても異質なもの。さらに今回の主人公は、1作目で我々を恐怖のどん底に突き落としたヴェロキラプトルの調教師だ。インドミナスにどうやって立ち向かっていくのか、その辺りがこれまでとは違う新しい『ジュラシックパーク』になっている。
テーマパーク公式サイトガイド
映画の公式サイトが存在するものの、情報はかなり少ない。この映画を見る前に情報を集めたいと言う人は、『ジュラシック・ワールド』のテーマパーク公式サイトに足を運んでみては如何だろう。本当にテーマパークが存在する体で作られているサイトだ。映画を見た後に訪れても面白いかもしれない。なかなかに重いので、いくつか面白いと思ったコンテンツを紹介する。
テーマパーク公式サイト
アトラクションの場所やフェリー乗り場、ランチの場所やトレイ、果ては救護室まで記載されている。ここは映画を見た後の方が楽しめるかもしれない。
パーク内に設置されたWEBカメラの映像を垂れ流している。今まさに観光客が『ジュラシック・ワールド』を楽しんでいるかのよう。ちなみに、カメラを回して恐竜を探してみたけど、恐竜は登場しないようだ。
WEB恐竜図鑑。インドミナス・レックスも図鑑に載っている。
“私達はインドミナスをジュラシック・ワールドで最も凶暴な恐竜にしようと試みました”
冒頭からなんか怖い事を言っている。
創始者ジョン・ハモンドへのリスペクトとして、彼のことが紹介されている。ジュラシックワールドには彼の銅像が立っているらしい。
パークがどうやって恐竜を復活させているのかを簡単に解説。言うまでもないとは思うが、フィクションです。
いまいち趣旨が良く分からない、映画のシーンのスクリーンショット集(主演俳優メイン)。劇中に登場するモササウルス・ティラノサウルスについての詳しい解説もある。
マイナス評価が見当たらない評価
アメリカで公開されたのは2015年。海外では大ヒットの絶賛の嵐。
- 一瞬たりとも悪いシーンがなかった。
- 内容はきっちり三部作を越えてきた。
- こんな映画は見たこと無い。
- 笑えたし、泣けたし、今年一番の映画だ。
- ジュラシックパークが本当にオープンした!
- IMAX3Dで見たけど、マジで凄かった。
- 俺はいつも絶対に映画では泣かないのに、この映画では泣いちまった!
- この映画は素晴らしかったし、初代ジュラシックパークの引用が多かった!
- 主人公たちが扉を開けると、目の前にジュラシックパークが広がって、いつものあの音楽が流れた時、泣いてしまった。
- モササウルスがMVPだった。噛み砕くシーンが堪らなかったね!
興行収入も恐ろしい程の業績をあげ、世界中で絶賛を受ける中、批判的な意見もなくはない。批評家達は曰く。
「ヒールを履いた女性科学者が2時間恐竜から逃げ回るだけ」
「物語性に乏しくキャラクターに魅力がない」
「企業名や商品名がやたらと登場し宣伝だらけ」
「1作目を知る観客の期待には決して応えられない」
産経ニュースからのこの記事からの引用。安易な続編ばっかりでハリウッドの未来は暗いというのだ。
批評家達の言う事は、まぁ分かる。分かるんだが、「ヒールを履いた女性科学者が2時間恐竜から逃げ回る」のが面白いのだ。「キャラクターに魅力がなく」ても恐竜が魅力的だから良いのだ。「1作目を知る観客の期待」には完全に答えている様子。
しかし産経ニュースの言う事に関しては全く分からない。動物園で動物を見るときに、動物園の未来を心配しに来る奴がどこにいるんだと。こういう映画は難しい事を考えず「あー面白かった」で全部済むのが良い所なのに・・・。全く野暮の極みである。