オープニング興行収入約3800万ドルをたたき出し全米初登場No.1となったジム・キャリー史上最強コメディは、20年前に2億5千万ドルを稼ぎ出しカルト的な人気を誇る『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994)の待望の続編。2003年に『新 Mr.ダマー ハリーとロイド、コンビ結成!』という続編が制作されているが、物語は主人公ロイドの若い頃という設定でジム・キャリーは出演していないため、本作がファンが待ち望んだ真の続編である。
監督・脚本を手掛けたのは前作に引き続き、ピーター・ファレリーとボビー・ファレリー兄弟。主演はもちろんジム・キャリー。共演はジェフ・ダニエルズ。二人が演じるロイドとハリーの掛け合いは爆笑必死!ついに最強のバカコンビが帰って来る。
- 製作:2014年,アメリ20カ
- 日本公開:2015年11月日
- 上映時間:109分
- 原題:『Dumb and Dumber To』
Contents
予告
あらすじ
ロイド(ジム・キャリー)は20年間ずっと精神病院に入っていた。そんなロイドを心配して20年間見舞い続けて来たのは相棒・ハリー(ジェフ・ダニエルズ)。ある時、ハリーは自分が腎臓を患っていることをロイドに告げる。すると、これまでまったく反応がなかったロイドが突然と飛び起きる!そしてロイドは「病気のふりをしていただけ!」とずっとハリーを騙していたことを告げるのだった。それを聞いたハリーはしてやられたと大笑い!さあ、2人の腎臓提供者を探す旅が幕を開ける……
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映画を見る前に知っておきたいこと
ジム・キャリーはMr.コメディアン
もちろんこれまでコメディ以外の役も演じてきたジム・キャリーだが、やはり彼の真骨頂はコメディであるのは言うまでもない。ジムをスターに押し上げた緑色の顔の怪人『マスク』(1994)は誰もが知るところだろう。また、メディアによって作られた人生を描いた傑作コメディ『トゥルーマン・ショー』(1998)と、若くして癌で亡くなった実在のコメディアン、アンディ・カウフマンを演じた『マン・オン・ザ・ムーン』(1999)ではゴールデングローブ賞主演男優賞を獲得している。これだけの評価を受けながらもアカデミー賞にはまったく縁がないのも彼らしい。
ジムがコメディ俳優として成功するまでには、彼の苦労人としての生い立ちがある。子供の頃は父親が失業し、家族はキャンピングカーで生活していた。そしてジムも学校に通いながら働いて家計を助けていた。それでもジムは人を笑わすのが好きな明るい性格だった。また、コメディアンになるために高校を中退したジムは何度も挫折しながら下積みを重ねていった。ジムは心が折れそうになった時、自分に1000万ドルの小切手を書き、それをサイフに仕舞っていつか成功することを夢見ていた。逆境に立たされる度に持ち前のユーモアと明るい性格で乗り越えて来たジムは生まれながらのコメディアンである。
そして俳優として成功した後も、ジムは恋人であった女優のジェニー・マッカーシーに自閉症の子供がいたことで、自閉症を世間に知ってもらうため啓蒙活動をしていた。そんな影響からかはわからないが、最近では俳優業の傍ら子供向けの絵本を描いている。さらに最も多くの子供が兵士となっているミャンマーの軍事政権を民主化するように呼びかける活動も行っている。
一見、真面目なこれらの行動も人生をポジティブに捉えれるからこそできる行動だと思う。僕はこの気質こそがコメディアンにとって最も大切だと思っている。人生のどんな悲劇も喜劇に変えてしまう力がジムにはある。人生を喜劇にできる男にとって映画を喜劇にすることは、ずっと簡単なことだと思う。
前作『ジム・キャリーはMr.ダマー』のあらすじと予告
舞台、映画、テレビなどでコメディ俳優として活躍したジム・キャリーの代表作でもある『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994)。その続編である本作を見る前に、『ジム・キャリーはMr.ダマー』のあらすじと予告を紹介しておく。爆笑必死のキャラクター・ロイドを若き日のジム・キャリーが演じる。
『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994)あらすじ
ロードアイランドでリムジンの運転手をしているロイド(ジム・キャリー)はある日、空港まで送り届けた美女メアリー(ローレン・ホリー)に一目惚れしてしまう。彼女が空港に置き忘れたスーツケースを見つけたロイドは、すぐに追いかけたがアスペン行きの飛行機は飛び立って行ってしまう。その夜ロイドは、同居人のハリー(ジェフ・ダニエルズ)を誘い、彼女にスーツケースを届けることを決心する。二人はハリーの犬型ワゴンで、ロードアイランドから3000マイルも離れた高級リゾート地アスペンまで向かうことに……
『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994)字幕版予告