『TOKYO TRIB』でヒロイン役に抜擢され注目を集める若手女優・清野菜名を主演に迎え、押井守監督が描くサスペンススリラー。 これまで数々の傑作アニメ作品を手掛け、世界的に評価を得ている押井守監督が実写でこれまで避けてきた凄惨な暴力や性的な描写を解禁。原案は、押井監督が審査委員長を務めたハードボイルドヨコハマアクションムービーコンペティション2012で審査員特別賞を受賞した、山岸謙太郎監督によるインディーズの同名短編映画。
誰にも予想できない衝撃のラスト15分。
Contents
- 1 予告
- 2 あらすじ
- 3
映画を見る前に知っておきたいこと
- 3.1 山岸謙太郎の『東京無国籍少女』
予告
あらすじ
芸術系の女子校に通う藍。彼女は事故で怪我を負った影響で心に傷を抱え、眠ることもできずに授業からドロップアウトし、何かわからないオブジェを作る日々を送っていた。かつては天才少女と言われた藍を再び学園の広告塔にしようともくろむ教頭は、彼女を特別扱いする。しかし、そのことから同級生たちは藍に嫉妬を募らせ、執拗ないじめにあう。決して心が休まることのない学園生活の中で藍は創作に没頭する。
やがてそんな彼女の中で「何か」が目覚め、憂鬱な日常が崩れ始める。群発する地震。響く大量の鳥の羽音。学園内に流れ続けるクラシック音楽。ここは何かがおかしい・・・
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映画を見る前に知っておきたいこと
山岸謙太郎の『東京無国籍少女』
原案となった山岸謙太郎の『東京無国籍少女』、こちらは20分の短編映画。押井守監督が描く『東京無国籍少女』とは設定も内容もかなり違うのであらすじを少し紹介したい。
浅倉マミは、突如、日本のとある高校で女子高校生として目覚める。学園生活に違和感を感じながら過ごすしていた。そんな時、ミリタリーオタクの高畠一仁と出会い、彼を通じ、徐々にクラスに馴染んでいくマミ。しかし、フランス語を話す謎の少女サラからのメッセージを受け、閉ざされていた記憶が蘇る・・・
こちらは「戦場と学園生活」をコンセプトに、アクションと日常という相反する二面性を鮮烈に描き出す。原案が映画というのはいわゆるリメイクだが、短編を長編にした時点で、押井守監督が描く『東京無国籍少女』はまた別の表現である。原作が20分なのに対して、本作は衝撃のラスト15分が売り文句なのだから当然よりエンターテイメント性が強い。